どーも、
Follow @situgyouman777
先週書いた急騰空売り投資法の補足が以外に反響があるので、追加で書こうと思います。
空売りのおいしいところは暴落の初期であり、また一番のリスクは利益限定・損失無限大であることです。
ここで頭の体操。直感で答えてみてください。
問題
株価1,000円のA社とB社、引け後に・A社が超好材料発表で毎日20％上昇
・B社が粉飾決算発表で毎日50％下落
することになりました。
下記条件で決済の場合、1000円の「A社買い玉1000株」と「B社売り玉1000株」のどちらがほしいですか？
（金利、逆日歩等の手数料は考えません。）
（1） 3日後終値で決済
（2） 5日後終値で決済
（3）10日後終値で決済
余裕のある方は、（1）～(3)時点でのA社買い玉とB社売り玉の利益の差がどれくらいかも考えてみてください。
答え
（1） 3日後終値 → B社売り玉 利益差15万円（2） 5日後終値 → A社買い玉 利益差52万円
（3）10日後終値 → A社買い玉 利益差419万円
です。
10日間（営業日）のそれぞれの利益はこのようになります。
■A社買い（1000株）
経過営業日 | 基準日 | 1日後 | 2日後 | 3日後 | 4日後 | 5日後 | 6日後 | 7日後 | 8日後 | 9日後 | 10日後 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
株価
|
1000
|
1200
|
1440
|
1728
|
2074
|
2488
|
2986
|
3583
|
4300
|
5160
|
6192
|
利益(万円)
|
0
|
20
|
44
|
73
|
107
|
149
|
199
|
258
|
330
|
416
|
519
|
上昇率(前日比)
|
0%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
20%
|
上昇率(合計)
|
0%
|
20%
|
44%
|
73%
|
107%
|
149%
|
199%
|
258%
|
330%
|
416%
|
519%
|
■B社売り（1000株）
経過営業日 | 基準日 | 1日後 | 2日後 | 3日後 | 4日後 | 5日後 | 6日後 | 7日後 | 8日後 | 9日後 | 10日後 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
株価
|
1000
|
500
|
250
|
125
|
63
|
31
|
16
|
8
|
4
|
2
|
1
|
利益(万円)
|
0
|
50
|
75
|
88
|
94
|
97
|
98
|
99.2
|
99.6
|
99.8
|
99.9
|
上昇率(前日比)
|
0%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
-50%
|
上昇率(合計)
|
0%
|
-50%
|
-75%
|
-88%
|
-94%
|
- 97%
|
- 98%
|
- 99%
|
-100%
|
-100%
|
-100%
|
まとめ
利益の差も考えていただいた方はイメージ通りでしょうか？1～2日目は50％下落するので大きく儲かる空売りですが、4日目には逆転されてしまいます。
それもそのはず、下落により売り玉の総額も縮小してしまうので、50％下落しても利益は日々小さくなってしまいます。
最大利益は最初の空売りポジションの額です。（例の場合だと100万円）
一方、買いは玉はその逆で福利効果で指数関数的に増加し、最大利益は無限大。
これは利益が出てる例だから気になりませんが、ポジションが想定と逆の方向に進んだことを考えてください。
買い玉が毎日50％値下がり、売り玉が毎日20％値上がり。
買いであれば損失は投資額まですが、売りの場合は損失が無限大。
これが「買いは家まで。売りは命まで。」と言われる理由です。
失業マンは、どこまでも上がり続けるさくらインターネットの空売りで本当にカイジのぐにゃあ～って気分になりました。
空売り玉を握力強くホールドする際はお気をつけください。
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